取調べは真相究明のための真剣勝負
刑事の仕事をしていたとき、張り込みや尾行という内偵捜査以外にも数多くの取調べを行ってきました。
取調べというのは実に奥が深く十人十色という言葉があるとおり、一人一人育った環境、犯罪を犯した心境も異なってくるので、こうすれば被疑者は必ず落ちる(自供する)という方法はありませんでした。
取調べは「捜査官の全人格を賭けた真相究明のための真剣勝負」であり、被疑者から自供を得るのは「魂の入れ替えをすること」といわれています。
だからこそ、取調べは被疑者との心理戦でもあり、被疑者もこちらの質問の意図や腹を探ろうと構えています。
「この取調官はどの程度の人物か」などと人物評価しているので、機械的な対応、高飛車、横柄な取調べをすると、被疑者に真実を告白しようという気持ちにさせることは到底出来ません。
そうした経験を踏まえ、私なりに取調べや聞き込み捜査の際に活用していたテクニックがあり、過去の記事ではそのうちの「嘘を見破るテクニック」と「仕草から相手の心理を読むテクニック」を紹介しましたので、今回は「座り方」や「足の位置」から相手の心理や性格を読むテクニックを紹介したいと思います。
座り方や足の位置等で相手の心理や性格までが分かる?!
皆さんが友達とお茶や食事をするときなど、相手はどのように座っていますか?その際の足の位置は?
椅子に深く腰掛けている人、前のめりになっている人、足を揃えている人、足を組んでいる人など、人は色々な座り方をしていますよね。
実はその座り方や足の位置は相手の心理や性格を表すと言われており、ある程度の心理状態や性格を理解することが出来るのです。
☆POINT1~座り方編~
①椅子に深く腰掛けている場合
→この座り方は「リラックス」している状況と言われ、さらに深く腰掛けて背もたれに体を預けている場合は「余裕」がある座り方と言われています。
②椅子に浅く腰掛けている場合
→この座り方は居心地が悪いときの座り方と言われ、相手との居心地が悪く何かあれば直ぐに立ち上がって逃げれるように無意識に浅く腰掛けている可能性があります。また、かなり緊張しているときの座り方とも言われています。
③前乗りになって相手と話をしている場合
→相手の話に対する興味や、相手に歩み寄る気持ちから前乗りになると言われています。また、逆に距離を近づけることで相手に親近感を感じてもらおうとする狙いもあります。
④椅子の背もたれにもたれかかっている場合
→相手に対して優位でありたいという気持ちの表われと言われています。また、単にリラックスしているだけのこともあります。
☆POINT2~座った際の足の位置編~
①つま先を開いている場合
→向上心が高いタイプで、何事もにも貪欲で向き合う性格と言われています。
②足首をクロスしている場合
→精神的に子供っぽいところがある性格と言われています。
③足を揃えている場合
→自分に自信がある自信家の性格と言われています。
④膝が開いている場合
→リラックスしていて警戒心がない状況のときに取られる行動と言われています。
⑤つま先に靴をひっかけてブラブラしている場合
→だらしないタイプの性格と言われています。
⑥何度も足を組み替える場合
→イライラしている、現状に満足しておらず欲求不満の表れと言われています。
どうですか?今紹介した座り方や足の位置1つ見てもこのような心理や性格が分かるので、実に興味深いですよね。
人と話をする際、その人の座り方や足の位置が分かれば相手の気持ちを読んだり性格を理解することができ、人間関係も構築しやすいかもしれませんので、是非参考にして見て下さい。
元刑事探偵としてのプライド
最後に余談ですが新人警察官の頃、ある尊敬する大先輩刑事に『刑事という仕事は被害者の心情を一番に理解するとともに、被疑者が犯罪という誤って進んでしまった道(レール)を元の正しい道(レール)に戻してあげることだ』と言われ、この言葉が刑事の道を目指すきっかけになった言葉でした。
そして、探偵という道を選んだ現在でも、この気持ちは忘れていません。
当事務所では、探偵という仕事も『依頼者の心情を一番に理解し寄り添い、調査対象者が誤って進んだ道(レール)を元の正しい道(レール)に戻すために調査を尽くす』ものだと考え、そのことに対しプライドと使命感をもって仕事をしています。
当事務所の代表は元刑事であり、女性副代表は過去に離婚や調停等を経験しています。その知識と経験を活かして、これまでにも男性・女性のお客様と同じ目線で寄り添い、解決に向けて全力で調査を完遂し、調査終了後には離婚問題に強い弁護士への引き継ぎにも同行してお客様を完全サポート致しております。
もう一人で悩まず、是非、HOPE沖縄探偵事務所までお問い合わせ下さい。